プログラム紹介のコラムでは、学び場パレットのプログラムにはどんなものがあるのか、
一つずつくわしくご紹介していきたいと思います。
パレットのプログラムは、
「生活」に関することを「体験」を通して「楽しく」学ぶ
をテーマにしています。
こうした学びを実現するため、時間割を組んでさまざまな取り組みを実施しています。
様々なプログラムの中で、今回取り上げるのは「生活」!
その名の通り、私たちの実際の生活に活きる力を育むことが目的のプログラムです。
生活の基本となる衣食住について知識や技術を学ぶのはもちろんのこと、防災や金銭管理、生活を支えるサービス等、生活に関わることを幅広く扱っていきます。
くわしく見ていきましょう!
生活
「生活」は、週に1回、60分のプログラムです。
大きく以下の3つをねらいとしています。
(1)生活していく上で必要なスキルを身につける
・ 衣:①身だしなみを自分で整えられるようになる
②TPOに配慮した服装ができるようになる
③ファッションやメイク等を通して、オシャレを楽しむ
④衣類の手入れ(洗濯やボタン付け等)が自分でできるようになる
・ 食:①食事の役割を知り、日常の食事の大切さに気付く
②食事を自分で準備できるようになる
③健康に配慮した食事を意識できるようになる
④楽しく食事をするための工夫ができるようになる
・ 住:①清掃、整頓の方法を学び、身の回りを清潔に保てるようになる
②季節の変化に合わせて、快適な住まい方の工夫ができるようになる
・ 健康:望ましい生活習慣、健康習慣について学び、日常の中で意識できるようになる
・ 金銭管理:①物や金銭の大切さに気付き、計画的な使い方を考えられるようになる
②身近な物の選び方、買い方を考え、適切に購入できるようになる
③所持金の管理が自分でできるようになる
※毎月の積立の銀行への入金、活動費の管理を含む
・ 災害、緊急対応:災害や緊急事態への備え及び起きた場合の対応について学ぶ
※年2回の避難訓練の実施
(2)生活を成り立たせる様々な要素を知り、自分がしたい生活について考える
・ 生活に必要なモノやサービス、インフラ等について知る
・ 生きていくために必要なお金の種類と金額について学ぶ
・ 様々な生活の在り方について知り、自分が望む生活について考える
・ 未来の自分とその時の生活の在り方をイメージする
・ 生活上想定される様々な困難と、その対応策・解決策について学ぶ
(3)毎日の生活を豊かにする工夫や楽しみに出会う
・ 季節や風土、文化、流行等に応じた生活の楽しみを体験する
・ 生活を豊かにする知恵や工夫(便利な道具やサービス等)を活用できるようになる
こうしたねらいに沿った形で、1コマ1コマのプログラムを組み立てています。
具体的にはこんな感じです。(参考:2024年10月~12月の1回生の内容)
生活のプログラムも、体験をとても大切にしています。
中でも調理実習はくりかえしおこなっていきます。
1回生はお米を炊くところから、2回生になるとお弁当作りにも挑戦します。
その他にも、「生活」に関わる学びを体験を通して学んでいきます。
外部講師を招くこともあります。
今年度は、「防災」をテーマに講師に来ていただき、お話をうかがいました。
避難訓練も、生活のプログラムの中で定期的に実施しています。
以上のように、パレットの生活のプログラムは、生活に必要な知識やスキルを幅広く学ぶことができるプログラムになっています。
また「宿泊プログラム」のコラムで取り上げますが、パレットには「生活体験」という宿泊プログラムがあります(2回生)。
観光旅行とは違って、実際の生活を自分たちで営みながらパレットに通うという取り組みで、生活のプログラムの中で準備をしていきます。
今回は、パレットの「生活」のプログラムについてご紹介しました。
次回は「ICT」を取り上げます。
お楽しみに~!