プログラム紹介のコラムでは、学び場パレットのプログラムにはどんなものがあるのか、
一つずつくわしくご紹介していきたいと思います。
パレットのプログラムは、
「生活」に関することを「体験」を通して「楽しく」学ぶ
をテーマにしています。
こうした学びを実現するため、時間割を組んでさまざまな取り組みを実施しています。
様々なプログラムの中で、今回取り上げるのは「社会」!
私たちがくらすこの「社会」には、どんな人がいて、どんな仕事があって、どんなサービスがあるのか、見学に行ったり話をきいたりして学んでもらおうというプログラムです。
お店や会社の他、警察や消防などの公共サービス、グループホームなどの福祉サービスなど、様々な「社会」を体験することで、視野を広げ、将来のしごとやくらしをイメージする材料を獲得していくことがねらいになっています。
くわしく見ていきましょう!
社会
「社会」は、週に1回、60分のプログラムです。
大きく以下の3つをねらいとしています。
(1)社会のしくみ(自分を支えてくれる人やもの、システム)を知る
・自分の生活に関わる具体的なモノやサービスの成り立ちについて考える
・様々な職業について、その仕事の内容と社会における役割を考える
・社会を支える公共機関の存在意義と役割について学ぶ
・政治システムや経済システムなどの社会システムについて学ぶ
・社会の中にある様々な「助け合い」のしくみ(福祉)について学ぶ
(2)社会の中にいる自分の存在を意識できるようになる
・社会における自分の立ち位置と役割を考える(家族の中の自分、学校の中の自分、地域の中の自分など、社会の中で自分がどのような立ち位置におり、それぞれの場所でどのような役割を担っているのかを整理する)
・自身が担う社会生活上の義務(社会ルール、マナー、法令遵守等)について知り、意識できるようになる
・自身が持つ社会生活上の権利(活用できる制度やサービス、政治参加、合理的配慮等)について知り、意識できるようになる
・上記を踏まえた上での、自分なりの社会参画の方法について考えてみる
(3)社会参加・社会交流~身近な社会と関わる~
・社会生活を営む上で自分が活用できる法律や支援サービス、社会資源等について知る
・地域交流・地域貢献の体験を通して、地域社会に所属する感覚を養う
こうしたねらいに沿った形で、1コマ1コマのプログラムを組み立てています。
具体的にはこんな感じです。(参考:2024年7月~9月の1回生の内容)
社会のプログラムも、見学や体験が中心です。
1回生の夏は警察署や消防署の見学に行きます。
その他にも、「くらし」をイメージするというテーマで、グループホームの見学も取り入れています。自分とは違う様々なくらしの在り方を知り、視野を広げることが目的です。
さらに、見学に行くだけでなく、外部から講師に来ていただいてお話をきいたり、「社会」を知るためのフィールドワーク、調べ学習も取り入れています。
これらの活動の様子は、普段のブログにも更新していますので、ぜひご覧ください♪
など
以上のように、パレットの社会のプログラムは、わたしたちのくらす「社会」について、体験を通して楽しく学ぶことができるプログラムになっています。
プログラムの目的にもあるように、「社会」には色々な要素があって、そして私たちはその中の1人として、「社会」の中で生きているんだという感覚を持ってほしいと思っています。そして、その感覚が、将来のしごとやくらしの選択の基礎になると考えています。社会のプログラムは、そうした感覚を養うためのプログラムです。
今回は、パレットの「社会」のプログラムについてご紹介しました。
次回は「生活」を取り上げます。
お楽しみに~!