今回からのコラムでは、学び場パレットのプログラムにはどんなものがあるのか、
一つずつくわしくご紹介していきたいと思います。
パレットのプログラムは、
「生活」に関することを「体験」を通して「楽しく」学ぶ
をテーマにしています。
こうした学びを実現するため、時間割を組んでさまざまな取り組みを実施しています。
様々なプログラムの中で、今回取り上げるのは「コミュニケーション」!
人とのコミュニケーションについて学ぼうというプログラムです。
「こういう時はこう言ったらいい」というハウツーだけでなく、「自分を自由に表現する」「人との交流を楽しむ」といったコミュニケーションに対するポジティブな姿勢を育てていきたいという意識も持ちながら、プログラムの内容を考えています。
くわしく見ていきましょう!
コミュニケーション
「コミュニケーション」は、週に1回、60分のプログラムです。
大きく以下の3つをねらいとしています。
(1)コミュニケーションにおける発信の力の向上
・ 日常コミュニケーションでよく使うフレーズやパターンを習得する
・ 自分の気持ちや感情、内にあるイメージを伝えるための語彙や表現方法を学ぶ
・ 情報を正確に伝える「説明力」を身につける
・ 発信の際のマナーや適切な態度について学ぶ
・ 演じることを通して、気持ちを言葉にのせて表現する練習をする
・ 非言語での表現(ジェスチャーや表情など)や文字による表現(作文や手紙など)、様々なコミュニケーション方法について知り、自分の発信しやすい表現方法について考える
(2)コミュニケーションにおける受信の力の向上
・ 話の内容を正確に理解するためのスキルを身につける(話の本筋を意識してきく、必要な情報を整理する、メモ等を活用した理解を助けるための工夫など)
・ 相手の発信からその気持ちや感情を読み取り、受け止める力を身につける
・ 受信の際のマナーや適切な態度について学ぶ
・ 物語や映画、ドラマ等の題材を通して、状況把握や心情理解の練習をする
・ 表情や態度などの言葉以外の発信があることを知り、その意味について考える
(3)コミュニケーションを楽しむ
・ 共感をもって受け止められる経験を通して、前向きに自己発信ができるようになる
・ 他者と「通じ合う」喜びを感じ、コミュニケーションを楽しむことができるようになる
こうしたねらいに沿った形で、1コマ1コマのプログラムを組み立てています。
具体的にはこんな感じです。(参考:2023年4月~6月の1回生の内容)
コミュニケーションの基本となる「話す」「きく」のを中心に、「パターンプラクティス(コミュニケーションの型を学ぶ)」や「フリートーク」等、バリエティに富んだプログラムを企画しています。
その中でも、特にユニークな活動が「演劇講座」です。
演劇講師をお招きし、月に1回~のペースで指導をお願いしています。
コミュニケーションのプログラムに演劇を取り入れた理由はいくつかあるのですが、一番大きいのは「表現」を楽しんでもらうことです。
講師は、メンバー一人ひとりのキャラクターをみた上で、その人に合った役をオリジナルの台本に起こしてくれるので、みんなイキイキと取り組んでいます。
以上のように、パレットのコミュニケーションのプログラムは、みんなで楽しみながら学ぶことができるプログラムになっていると思います(^^♪
「人と話すのは苦手」「恥ずかしい」「うまくしゃべれない」
そんな人でも大丈夫。はじめはみんなそうです。
自分のペースで、できることから、周りの友達・スタッフに助けてもらいながら、
「意外といけるかも?」「今日は楽しめたかも?」
を体感して、積み重ねていってほしいと思います。
今回は、パレットの「コミュニケーション」のプログラムについてご紹介しました。
次回は「教養」を取り上げます。
お楽しみに~!