今回のブログは、スタッフの活動報告です。
パレットでは、定期的にスタッフの研修会や勉強会を実施しています。
事業を運営する上で必要な法律の知識や、よりよい支援を提供するための心構えやスキルなど…
いま自分たちに必要な研修を自分たちで企画して学んでいます。
今月の研修は「虐待防止について」。
障害福祉サービス事業所では、年に1回以上の研修の開催が義務付けられています。
今回の研修では、障害者虐待防止法の内容および虐待事案発生時の対応方法について代表よりレクチャーを受けた後、スタッフ全員でグループディスカッションを行いました。
グループディスカッションのテーマは、「パレットのいまのスタッフが起こしてしまうとしたら、どんな虐待事案だろう」というもの。
虐待を他人事ではなく、自分事として捉えるためのワークです。
自分がやってしまうとしたら…自分がいま不安を感じていることは…
まずは自分ひとりで真剣に考えます。
その後、みんなで意見を共有します。
スタッフが日々の支援の中で感じている不安や疑問が率直に話されました。
若いスタッフからは、利用者との適切な距離の取り方に悩むという声が。
距離がありすぎて他人行儀だと深い関係を築けない一方、なあなあな関係でも良い支援はできない、利用者の尊厳を傷つけてしまう可能性も。
また、「利用者のために」と思って動いたことが、逆効果になってしまうことがあるという意見も出ました。
「みんなと同じようにさせる」こと自体が目的化してしまったり、本人の力では難しいことをそれに気づかずに(頑張ればできると思い込んで)頑張らせてしまったり、
こうしたことが、結果として本人を苦しめる「虐待」に繋がっていくのでは?
自分ごとに引き寄せて、深い議論ができました。
ディスカッションの中でも出ましたが、研修は大事だけれども、あくまでもきっかけ。
大事なのは日々のコミュニケーションの積み重ねです。
日頃からスタッフ間のコミュニケーションを大切にし、研修で得た気づきを日頃の支援に活かしていきたいと思います。
以上、スタッフ研修の報告でした!
(川村)